災害時に流出側の配管が破損し過流量を検知した場合及び地震の加速度を検知した場合に、制御盤からの信号を受けて電動弁が開きます。
電動弁によって空気が送られ、サイフォンの中が空気で遮られるとサイフォンが遮断し流出が止まります。
製品情報 - 水道事業用製品
サイフォン式遮水システム

サイフォン式遮水システムは、従来の緊急遮断弁に比べて、コンパクト・低コストでこれまでにない発想の遮水機構です。
イメージとしては、灯油のポンプのようなサイフォンの原理を応用し、その仕組みをタンク内部に内蔵しています。
このシステムでは、流出管を逆U字型にレイアウト、緊急時に電動弁を開けることで空気を取り込みサイフォン効果を利用して遮水します。
制御は、地震動と過流量の2つの状況に対応し、制御盤からの信号を得て電動弁を開閉させます。
維持管理においては、電動弁とバッテリの定期的な交換が中心となり、装置が小型のためコスト負担も少なく、従来型に比べ大幅な低減を実現しています。
サイフォン式遮水システムの特徴
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特徴 1
災害時にも確実に遮水して水を確保できる
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特徴 2
地震と過流量の2つ状況で、設定が可能
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特徴 3
電動弁の自動動作確認により定期的な検査が必要ない
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特徴 4
誤差同時にも自動復帰が可能
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特徴 5
サイフォン管と電動弁を使用することにより、コンパクトな設置が可能
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特徴 6
高機能・低コストを実現
サイフォン式遮水システムの仕組み
サイフォン式遮水システムの基本動作



自動点検
サイフォン管頂部とHWLの間に水位があるときに、電気的に電動弁を開閉させることで、電動弁の動作確認を行います。これにより定期的な検査を不要とします。


自動復帰
作動後、制御盤内の「復帰ボタン」を押し、タンク内を満水することで、容易に復帰することができます。

サイフォン式遮水システムの制御盤
