製品情報 - 水道事業用製品

フロート式逆流防止弁

フロート式逆流防止弁
水の逆流を防ぎ、停滞水の問題を解消

地震などで流入管経路が破断した場合、流入管から飲料水が逆流しタンクが空になってしまうリスクがあります。

この状況を防ぐため、一般的には、流入管はHWL付近まで立ち上げる形式が採用されてきました。

しかし、この方式は、落下音、塩素のバッキ、バッキによる気相部腐食環境の悪化、水の流動性という懸念を有しています。

多くのメリットを有しているフロート式逆流防止弁は、これらすべての改善に貢献いたします。

フロート式逆流防止弁の概要

フロート式逆流防止弁の仕組み

流入時には水圧でフロートが浮き上がり、流入が止まるとフロートは流入口に下がり、ちょうど蓋をしたようになります。
また、配管の破損かポンプ故障などの緊急時は、フロートが逆流しようとする水の圧力で流入口に急いで蓋をするので、瞬時に逆流を防止します。

フロート式逆流防止弁の仕組み

逆流防止法の比較

逆流防止法の比較 従来方式
逆流防止法の比較 フロート式逆流防止弁

フロート式逆流防止弁の特徴

  • 特徴 1

    緊急時に水の逆流を防止し、タンク内の水を確保

  • 特徴 2

    タンク内の水を循環させ停滞水の解消に貢献

  • 特徴 3

    タンク下部で開放するため、水の落下音・塩素ガスの発生を抑制

  • 特徴 4

    シンプルな構造と材質で、メンテナンスフリー

フロート式逆流防止弁の効果

滞留水の循環

池底で解放するため、貯留水が流入水の力で攪拌され、池内の死水防止効果があります。

逆流防止法の比較 従来方式

残留塩素濃度の確保

  • 液相部の遊離残留塩素濃度の比較実験
    液相部の遊離残留塩素濃度の比較実験
    70H経過の遊離残留塩素濃度の減少差は0.5ppm程度になる。
  • 気相部の塩素ガス濃度の比較実験
    気相部の塩素ガス濃度の比較実験
    塩素ガス濃度は従来方式Bより最大で1/5に抑えられる。

フロート式逆流防止弁標準図

フロート式逆流防止弁標準図
番号 名称 材質 個数 備考
1 連結フランジ SUS304 1 -
2 フロート SUS304 1 -
3 連結棒 SUS304 4 -
4 上部ストッパー SUS304 1 -
5 袋ナット M12 SUS304 4 -
6 Oリング シリコーンゴム 1 モリセイ JIS P-285
フロート式逆流防止弁標準図 フロート上昇時断面 フロート立面

フロート式逆流防止弁 基本仕様

呼び径 外形寸法(mm) 重量(kg)
全体 フロート部
外径 高さ 外径 高さ
80A 211 246 130 150 8
100A 238 251 152 140 10
150A 290 275 204 150 16
200A 342 283 258 155 23
250A 410 376 308 203 39
300A 464 397 368 214 54

※口径350A~500Aにつきましては、お問合せください。

施工事例